2018年6月16日土曜日

第2章 音・音楽と脳 第1回 音とは何か

第2章 音・音楽と脳 

第1回 音とは何か

音とは、辞典や教科書では以下のように説明されています。

デジタル大辞泉物の振動によって生じた音波を、聴覚器官が感じとったもの。また、音波。

中学理科)音とは「ゆれ」です。ゆれがいろいろなものを介して伝わり、耳に届きます。

音は振動している物体から生じます。物体が振動すると、近くの空気が押されてその部分だけ空気が濃くなります。空気の濃い部分が近くの空気を押し、空気の濃い部分が移っていきます。音の波は空気のうすい層(疎)と濃い層(密)が交互に伝わっていくので、疎密波とと呼ばれます。音が伝わるとは?より)
音の波の性質を、わかりやすくアニメーションにしたサイトがあるので紹介します。


進行方向と同じ向きに振れるのが「縦波」(上)、進行方向と垂直に触れるのが「横波」(下)で、音は「縦波」です。一方、横波の性質を持っているのは、水面を伝わる波などです。
音の伝わる速さは、空気中では秒速340m(時速1224Km高度0気温15度)、水中では1500m,コンクリートでは約30004000m, 鉄では5950mです。

音の物理的性質や特徴を説明したKhan Academyのビデオがありますので、紹介します。



音は「見えない」だけにわかりにくいと言われますが、音をビジュアル化して、アートにまで仕上げた作品もありますので、少し見てみましょう。



音は、空気中を通って私たちの耳に届きます。そこで次は耳の構造、聴覚の機能と特徴について見ていきます。
音を聞く仕組み
外界から聞こえてくる音は、耳介で集められ、外耳道を通って、鼓膜まで伝わってきます。空気の振動は鼓膜を震わせ、中耳にある耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)でその振動を30倍以上に拡大して、内耳へ伝えます。
中耳から伝わってきた空気の振動は、内耳の蝸牛で内リンパ液の振動となり、蓋膜と有毛細胞を動かすことで刺激された有毛細胞から電気信号が発生し、その信号が脳(大脳の聴覚野)へ伝わることで、音として認識されます。Gooヘルスケアより
以下のアニメーション(前半)は耳の働きを分かりやすく説明しています。


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